さて前回は「ターゲット設定」についてお話しました。

というわけで本日は「ビジョンとゴールの設定」です。

「ターゲット設定」は、いわば「WHO」=「誰と」「誰に」「誰を」を明確にする行動です。
今度は「WHERE」=「どこから」「どこに」を明確にしていきます。

この「WHERE」には「今どこにいるのか(現在)」「これからどこにいきたいのか(未来)」が含まれます。

この「現在」と「未来」という2点を結ぶと直線ができますが、それが「軸」になります。

ビジネスにおける「軸」とは「基準」のことです。

「私らしさ全開マーケティング」を活用できるような「小さなビジネス」においては、日々の「行動」が売り上げに直結してきます。

しかし、一人で活動していると、「これで合っているのかな?」と不安になることが日常茶飯事です。

そんなときほど、つい「魔が差して」しまい、変な商品を買ったり、ネットワークビジネスにハマったり、変な石やブレスレットを買ってしまったり、訳の分からない散財をしがちです。

「小さなビジネス」「等身大ビジネス」は「小回り」が効くのが利点です。

しかし同時に、「ブレ」が発生やすいというデメリットがあります。

だからこそ「小さなビジネス」にこそ「現在と未来を結ぶ”ビジョン””ゴール“」が重要になってくるのです。

というわけで、「どこにいきたいのか」のビジョンとゴールの設定は必須と言えるでしょう。

ゴールとビジョンの策定

しかし実際にビジョンの策定となると

「ぜんぜん分からない」
「なんかピンとこないウソ臭いビジョンになってしまう」
「体感覚が伴わない、空虚な感じがする」


など、「ぜんぜんビジョンが定まらない」というケースがかなりあります。

実はここには、日本人特有の「ある理由」があると言われています。

その「ある理由」とは

「そもそもビジョンを明確にできる日本人は5~20%しかいない」

ということです。

これは「コーチング」が当てはまる人の割合とも言われているのですが、いわゆる

「目標達成型」

の人は、どうも日本人にはあまり多くないようです。

それよりも

「“今ここ“を大切に、自然の流れに従って生きていく」

というほうがしっくりくる方のほうが、割合としてはかなり多いということがコンサルやコーチングをする中で分かってきました。

だからもしあなたが「ビジョンが分からない」という悩みがあっても、心配することはありません。

むしろ「ビジョンやゴールが分からない」人の方が一般的なのです。

では一体、ビジョンやゴールが分からない、「今ここタイプ」の方は、どのように「軸」や「基準」を設定していけばよいのでしょうか?

また数少ない目標達成型の人は、どのようにゴールやビジョンを設定していけばよいのでしょうか?

ゴール設定の2つのタイプ

私らしさ全開マーケティングでは、ゴールとビジョン設定のタイプを大きく2つに分類しています。

それが、

「ドラクエ(ドラゴンクエスト)タイプ」

「あつ森(あつまれ!動物の森)タイプ」

です。

「ドラクエタイプ」は「ドラゴンにさらわれたお姫様を助ける」という明確なゴールを持って進めていくほうが毎日が楽しい。

「あつ森タイプ」は、強く明確なゴールを持たずに「ただただ日常の生活<イマココ>を楽しむ」方が充実感があるのです。

ただし、完全にこのどちらかに偏るということではなく、誰しもがこの2パターンを持っていて、その「割合」が人によって違うということです。

たとえば「ドラクエ4:あつ森6」とか「ドラクエ8:あつ森2」という感じです。

さて、あなたの「割合」はどんな感じでしょうか?

タイプ別ゴール設定の仕方

ドラクエタイプの場合

ドラクエタイプの人は「未来」に視点を置くと、「いま」のモチベーションが上がりやすく、行動量が増えます。

なので

「〇年後はどうなっていたいか?」

など、よくある質問を使って大丈夫です。

ドラクエタイプの方は、これらの質問にスラスラ答えることができるでしょう。

だれと、どこで、どんなことをして、どんな感情を感じたいか。

そのようなことを、ありありと明確にイメージしていくことで「イマココ」でエネルギーが充填されてきます。

また「未来」「ゴール」「ビジョン」を思い出すことで、「イマココ」の選択基準が明確になり、決断することができるようになるでしょう。

あつ森タイプの場合

「あつ森タイプ」の方は

「〇年後はどうなっていたい?」

などを未来を想像していくような質問は苦痛に感じることが多いです。

また「どうなっていたい?」「どうなりたい?」などの質問も答えにくいことが多い。

では一体どうすればいいのか?

その場合は「どうありたい?」ということをメインに質問していきます。

また今日この瞬間の「生活の満足度」を数値化し、それがどうなったら100%になるのかを「イマココ」ベースで考えていく。

この方がしっくりくることが多いです。

2つのタイプの考え方の違いを分かりやすく説明すると…

「ドラクエタイプ」は、いわば「新幹線で名古屋から東京に行く」のを快適に感じるあり方です。

それに対して「あつ森タイプ」は、「行く先が決まっているなんて面白くない。サイコロを振って、出た目の方へ進もう。その方がエキサイティングだ」と感じるあり方です。

つまり「ドラクエタイプ」は結果重視、「あつ森タイプ」はプロセス重視です。

これはどちらがよくてどちらが悪いということはありません。

しかし、基本的にこれまでのビジネスは「ドラクエタイプ」が主流だったと言えます。

また「ドラクエタイプ」のほうがビジネス的な結果につながりやすいのは事実です。

しかし、ついつい心を置き去りにして

「結果は出たけど、夫婦の関係は最悪になった」とか

「数字はどんどん上がっているけれど、忙しくて楽しむ時間もないし、生活の満足度は下がった」

ということになりがちです。

逆に「あつ森タイプ」は、プロセス重視なので結果が出るのに時間がかかったり、また目に見える結果につながらなかったりします。

しかし、生活の満足度が上がったり、夫婦関係や親子関係がよくなったりと、数値になりにくい部分で変化が出ることが多いです。

大切なことは、じぶんは、2タイプのグラデーションの中で、どのくらいの割合のときが心身ともに調子がいいのか、幸福感・満足感・充実感が高まるのはどのバランスの時か、ということを「自覚」しておくことです。

ゴールとビジョン設定のコツ

「ドラクエタイプ」にせよ「あつ森タイプ」にせよ、「ゴール設定」「ビジョン設定」にはコツがあります。

まずは「ゴール」と「ビジョン」の違いについて説明します。

ゴールに関しては「個人的なもの」で構いません。

「私」に軸を置いて考えてOKです。

しかし「ビジョン」に関しては、経営者・社員・お客さんが「共有できるもの」である必要があります。

つまり「みんなで見ることができる」という社会性が問われてきます。

ゴール設定 3つのコツ

本音に気づき、本音で表現する
できるかぎり「究極の理想」を描く
他者の幸福を絡めて考える

1:本音に気づき、本音で表現する

私たちは「人に見せたくない部分」を持っています。

人に見せたくない性格、見せたくない過去、見せたくない癖、見せたくない想い…

それはじぶん自身で「否定」しているものです。

「こうではいけない」「こんなことではいけない」と自分に厳しくしている部分です。

私らしさ全開マーケティングのゴール設定においては「見たくない」「見せたくない」ものにこそ価値があると考えます。

これまで隠されていた部分に光を当てる。

じぶん自身の嫌な部分、嫌いな部分、憎む部分、なくなればいいと思う部分… 

その中にこそ「本音」が隠れされています。

その「本音」を探り出していくこと。

それがゴール設定の条件であり、本質です。

2:できるかぎり「究極の理想」を描く

ゴール設定においては「妥協」しないことが大切です。

「まぁ私だからこんなもんだろう」
「これくらいでいいかな」
「これ以上、欲張ってもいけないし」

(日本人らしい)そのような思いから、「本音」を「遠慮」しないようにしてください。

あくまでも「究極の理想」を描く。

じぶん自身を見くびらない。

それが「ドラクエタイプ」なら「理想の未来」になるし、「あつ森タイプ」なら「理想の現在」「理想のあり方」になります。

理想を妥協しないことで、新しい発想が生まれてきます。

3:他者を絡めて考える

人は一人で成功しても虚しいものです。

誰かに勝つ喜びは一瞬で過ぎ去ってしまいます。

「誰かに勝つ」ゴールよりも「誰かと共に達成する」「誰かとともに歩む」喜びは味わい深いものです。

どうぞ「ゴール」には「他者の幸せ」「誰かとの幸せ」を含めてみてください。

ビジョンに必要な3つの条件

1:社会性
2:共感性
3:独自性

ビジョンを策定するには、上記3つの条件を備えたものにすることを「私らしさ全開マーケティング」では推奨しています。

1:社会性

これは「公共性」とも言えます。

簡単にいえば、社会の役に立つ。

少しでも社会をよくする。

そういう思いがビジョンに入っている必要があります。

2:共感性

そして、そのビジョンが「いいね!」と思ってもらえることが大切です。

「いいね!」と思ってもらって応援したくなる。

それが「共感性」です。

3:独自性

そして、それを「なぜ私がやる必要があるのか」という理由付けが大切です。

経歴、経験、ノウハウ、才能などを考慮し「だからこそ、私がやるんだ」ということを本人も周りも納得できること。

これが独自性です。

ゴールとビジョンを明らかにしていく質問

たとえば以下のような質問をすることでゴールやビジョンが明確になってきます。

好きなこと、興味のあることはなんですか?


得意なこと、よく褒められることは?


大切にしている価値観はなんですか?

お金も時間も十分にあるとしたら、何がやってみたいですか?


もしも世界がすでに「完璧」なのだとしたら、何がしたいですか?

他にもこちらの動画講座で出てきたような質問に答えることによって「ゴール」や「ビジョン」が明確になってきます。

ぜひじっくり取り組んでみてください。

ゴールやビジョンを深めるために、さらに有効な方法

これらの自問・掘り下げは確かに効果がありますが、ゴールやビジョンを深めるために、実はさらに効果的な方法があります。

それが

「対話」

です。

的確に質問をしてくれ、他者目線で掘り下げてくれる人との会話においては、偶発的に創造性が高まることがあります(創発)。

その意味で、信頼できる人に話を聞いてもらうことはゴールやビジョンを深めるために、大いに役立ちます。

ぜひゴールが定まったら信頼できる人に話を聞いてもらいましょう。

その際に関係性が近すぎて

「そんなの無理だよ」
「やめておきなよ」
「今のままでいいじゃん」

心配してくれる人(ドリームキラー)には話さないようにしたほうが賢明です。

以上、バシッと決まったシャープなゴールやビジョンに出会うまでには時間がかかりますが、ぜひ取り組んでみてください。

かならずや取り組んだ以上の成果となって帰ってくるはずです。