今回は「ターゲット設定」の極意です。
整えるべきビジネスのコアがたくさんあることはコチラの動画で説明しました。
(まだ見ていない方は、ぜひご覧ください)

その中でも、とりわけ「ターゲット」が大事です。
お客さん不在のビジネスは存在しません。
その意味で、まずは
「どんな人をお客さんにしたいのか」
を考えていくのは当然のことと言えます。
というわけで、さっそく考えてみましょう。
しかし、まずは「あり方」として「ターゲット」という概念を壊していく必要があります。
どうしても「ターゲット」というと「獲物」とか「的」みたいなイメージなりがちで、「釣り上げるべき相手」みたいに捉えられがちです。
ですからここでは、ふつうに「お客さん」と表現します。
神様扱いの「お客様」でも、獲物扱いの「ターゲット」でもなく、対等な立場で、ともに生きていく立場としての「お客さん」
この自然体なあり方が、今後も重要になってきますので、覚えておいてください。
そして、では一体どんな人を「お客さん」に選べばよいのか。
ここにはシンプルな答えがあります。
それは、あなたが
「お金をもらわずにでもサービスを提供してよいと思える相手」
です。
そう、ビジネスというの利益を出して継続していくことが大切ですが、しかし、「いったんお金を離れて考えてみる」ことが非常に重要なポイントになります。
私たちは、ついつい「お金」に引っ張られがちです。
「お金を持っている富裕層をお客さんにしたい」
「お金を持っていそうな経営者をお客さんにしたい」
「お金持ちの高齢者をお客さんにしたい」
頭の良い人ほど、このような発想をしがちですが、その意図は、かならず見抜かれます。
なので「お金」はもちろん大事なのですが、いったんお金のことを忘れて「お客さんを誰にするか」を決めてみてください。
ポイントは
「大切にしたいタイプの人」
「こんな人を幸せにしたい!と思える人」
「話をしていて飽きない、コチラも楽しくなるタイプの人」
「あなたが興味のある分野に、すでに興味を持っている人」
「あなたが提供する分野に対して”意識高い系“の人」
です。
従来のマーケティングでは「悩んでいる人」を対象にしがちでした。
そして「悩んでいる人」というと、つい「興味もない人」を振り向かせてしまおうとするのです。
ここに「落とし穴」があります。
しかし「私らしさ全開マーケティング」では、「興味のない人」ではなく、「すでに興味の強い人」を対象にしてみてください。
たとえば、あなたが「ダイエット系のサービス」を扱っているのなら、つい「太っている人」を対象にしようと考えるのではないでしょうか?
もちろんそれは間違っていません。ガリガリの人は「ダイエット」をしようと考えないからです。
しかし同時に
「まったく美意識のない人」
「太っているけど、痩せようとは思っていない人」
「美容などに興味がない人」
「女性としての魅力を高める気がない人」
を「なんとかしてあげたい」「どうにかしなきゃ」という気持ちで集客するのは、非常に労力がかかります。
そもそもダイエットにあまり興味がない人に対して
「そんなに太っていていいんですか?」
「そのままだと病気になりますよ?」
「やはり女性は痩せている方が魅力的です!」
なんて、何とか振り向かせようと頑張ってキャッチコピーを絞り出しても、ぶっちゃけ「余計なお世話」なんですよね。
そう対面の営業でもそうですが、「興味がない人への勧誘は迷惑なだけ」なんです。
しかし逆に「興味がある人への案内は親切」であり、「興味がある人へ案内しないのは失礼」でもあるんです。
だからこそ、「想定するお客さん」には、「すでに興味がある人」を選ぶということです。
スピリチュアル系の商品を扱うなら、そもそもスピが好きな人。
コーチング系なら「成長欲求の高い人」「すでに結果を出している人」「エリートっぽい人」
美容系なら「美意識の高い人」「割と肌がキレイな人」
そんな感じで考えていきます。
つまり「意識高い系」を狙う。
意識が高い人は「問題意識」も強いので、「結果は出ているのに、もっと」という方が多いです。
わざわざ「これは問題ではないですか?」と潜在的な問題をあぶりださなくてもよいのが気持ちよいところです。
意識高い系の方がお客さんになってくれると、事業者側としてもやりやすいですし、モチベーション高くサービスを提供できます。
どうですか?ご自分の「理想のお客さん」をイメージしてみてください。
「あなたのサービスに興味があって、意識高い系で、自立心が強く成長欲求があって、”この人ならお金もらわずともサービスを提供したい!」
そんなお客さんに囲まれたら、すごく幸せだし仕事も楽しくなると思いませんか?
なので、「悩みにまみれて行動できない人」を煽ってお客さんにするのは今日からやめたほうがよいです。
「今だけ!」「割引!」「特典!」と、煽れば集客できるかもしれませんが、
「焦って」「魔が差して」「これしかない!」
と血眼でくるお客さんって「怖い」ものです。
なるべくそういう方を排除して
「なんか、このセッション(セラピー)楽しそう!」
「へぇ~素敵!」
「なんだかこの人が好きだから受けてみたい!」
くらいのライトなお客さんが増えると、楽しく仕事もできるし、逆に結果も出やすいですね♪
※血眼な方は意外に結果につながらないものです。
というわけで、以上の内容を参考に「幸せにしたいお客さん」を考えてみてください。
もちろん、これにピッタリ当てはまらない業種もあると思うので、そのあたりも今後書いていきますね!
また「対象となるお客さん」は、次回以降の「コンセプト」や「ゴール・ビジョン」とも密接に関係しています。
なので、この記事だけでどうも「お客さんの設定」ができないという場合は、次回以降の記事も参考にビジネスのコアを整えてみてください(*^-^*)