「ことばの錬金術」を読んでいただきましたが、ちょっと本質的すぎて「具体的イメージ」が湧きにくかったかなと反省しました。

たしかに「言語化」はビジネスにおいて「超大事」なのですが、もう少し具体性のあるステップが必要かなと感じました。

そこで今回は!

「順番にやるだけで達成できる!月商30万円までの実践ロードマップ」

をお送りします。

月商30万円までの全体像

まずはロードマップの全体像をお見せします。
なお、今回は「すでに事業をはじめていて、3~5万程度は稼いでいる」という方を想定しています。

全くゼロからの「ゼロイチ起業」については、だいぶステップが違ってきますので、また別の記事にまとめていきますね♪

1:月商30万円までのロードマップ全体像

全体像はシンプルで、ごくごく大雑把にステップ化すると以下の3つです。

  1. メニューとビジネスモデルを決める
  2. 集客する
  3. リピートと口コミ

これらを一つ一つ解説していきましょう!

1:メニューとビジネスモデルを決める

メニューの見直し

まずはメニューを見直していきます。
120%自信のあるサービスや商品があればよいですが、月商3~5万くらいの女性起業家の方は、そもそもメニューに自信がないことが多いです。

なので、まずは「120%自信のあるメニュー」を作っていきます。
この際に「コンセプト」「コアメッセージ」「アイデンティティ」が活きてきます。

「自分自身」としっかりと向き合い、「〇〇だからやる意義がある!」というゴールに出会い、「これは私にしかできないサービス!」という自信が持てるところまで作りこみます。

その際にもっとも大切なのは「誰向けの商品なのか」をしっかり考えることです。

これまでの経験や想いなどをしっかり見直し、「誰向けに提供したいのか」を言語化していきましょう。

「誰向けか」を考えることで「松竹梅(お試し、通常、プレミアムetc.)」「メニュー構成」も決まってきます。

ビジネスモデルを考える

ビジネスモデルを考えるさいには「お客さんの最大幸福」と「自身の理想のライフスタイル」を両立させることです。

起業の魅力のひとつに、サラリーマンやOLさんと違って、自由な時間で働けることがあります。

ですから、まずは「理想のライフスタイル」をイメージしてみてください。

  • 朝はのんびりして午後から働くのもよいでしょう。
  • 週休3日でも4日でもよいでしょう。
  • 午後3時に仕事を終えてもいいし、お昼に2時間お昼寝をしてもよいでしょう。

またタイムスケジュールだけでなく「理想の収入」「理想の家」などについても、どんどんイメージを膨らましていきます。

色々な制限を取っ払って「本当はどんな生活がしたい?」を正直に自分に問いかけてみましょう。

その際に「そうなったらどんな感情・感覚になるか」なども具体的に想像してみましょう。

それを踏まえて今度は「お客さんの最大幸福」について考えていきます。

そのためにはまず、「女性起業家のあなたがお客さんにやってあげられる最大限のこと」を考えていきます。たとえば、

  • 「セッションやカウンセリングやコーチングを月に2回90分行い」
  • 「メールのサポートもつけて」
  • 「フォローの動画もつけて」
  • 「気分が楽になるサプリもつけて」
  • 「リラックスできるCDなどの音源もつけて」

というふうに考えていきます。

そうやって考えつくしていくと、あなただけの「プレミアム商品」が完成します。

金額設定はどうするか

プレミアム商品が完成したら、今度は金額を決めていきます。
ここは難しいところですが、たとえば以下のような決め方があります。

  1. 相場で考える
  2. 得られる価値で考える
  3. 提供側の労力で考える
  4. 提供側の経験値をもとに考える

1:相場で考える
たとえば整体やマッサージ、エステなどは「相場」がありますので、相場で考えていくのは一つの手です。
60分2980円~12000円くらいまででしょうか。

地域の相場などもあるので調査してみるとよいでしょう。

2:得られる価値で考える
たとえば「コンサルティングを受けることで年商が絶対的に300万円上がる」のなら、対価は「60分50万円」でも「安い」ということになります。

また「その整体を受ければ3分でヘルニアが治る」のなら「3分20万円」でも「安い」ということになります。(ヘルニアの手術費は50万円程度と言われます。)

3:提供側の労力で考える
たとえば「朝6時から仕込みをしている」のなら、その対価も金額に入れてもよいでしょう。
いわゆる「手間賃」と呼ばれるものです。

「ものすごく体力やエネルギーを使う」「ものすごく集中力を使う」「ものすごく気を使う」ものは、きちんと対価をいただかないとサービス提供を続けていくことができません。

4:提供側の経験値をもとに考える
ピカソが「30秒で描いた絵に100万ドルの価格をつけた」エピソードは有名ですが、これはまさに「これまでの経験値に価値をつけた」良い例です。

同じように「美大出身だから」「20年やっているから」「1万人にセッションをしたから」なども価値になりますので、価格に含めることができます。

通常商品やお試し商品、プチ商品を作る

プレミアム商品が完成し値段が決まったら、そこから通常商品やお試し商品などの「スピンオフ商品」をだんだん作っていきます。

それによって商品構成が決まってきます。

商品構成は多すぎるとお客さんが選択に迷い、申し込みや購買をしなくなりますので、なるべくシンプルにしておくのがよいでしょう。

「サンドウィッチだけ」「牛丼だけ」「整体だけ」などは分かりやすい例です。

2:集客する

この「集客」でつまづいている女性起業家の方が多いかもしれませんね。
ビジネスの基本にして極意の「集客」ですが、「一体どうしていいかわからない」という状態でストップしてしまう方が多いようです。

しかし「集客は以下の3ステップだけ」で意外にシンプルです。

  1. 見込み客を集める
  2. お試し商品を買ってもらう
  3. 本商品を買ってもらう

こちらもひとつひとつ見ていきましょう!

1:見込み客を集める

「見込み客」とは、「あなたの商品やサービスに興味のある人」のことです。
つまり、まずは「知ってもらう」というステージになります。

そのためにできることとしては…

  • 新聞折込でチラシをまく
  • ポスティングする
  • 知り合いに声をかける
  • SNSで情報発信する
  • チラシを置いてもらう
  • 異業種交流会などで名刺交換をする
  • 地域情報誌に広告を出す

などの方法があります。

このときに最も大事なことは「一刻も早くお友達集客」から脱却することです。

「お友達どうし」で商品やサービスの交換をしているうちは「起業」とは言えません。
「起業」とは「社会」に商品を買っていただくことです。

「お友達どうし」の「なぁなぁ」をよしとしていると、いつまでたっても起業家としてのステージが上がりません。

ちゃんとプロとして社会に対してお店や商品をアピールしていきましょう。

このあたりのメンタルについては、また別記事で書いていきますね。

2:お試し商品を買ってもらう

お店やサービスを「知ってもらう」ことができたら、次は「お試し商品」を買ってもらいましょう。

これには「体験セッション」「10分お試し」「肩だけの整体」「試食」「ランチ会」などがあり、一般的には3000円~5000円程度の商品になることが多いでしょう。

ちゃんとした理由があるのなら「無料」にしてもOKですが、意味もなく値引きすることは避けましょう。

人はどれだけ安くても不要なものは買いません。

逆に必要性を感じれば高くても買います。

「値段を下げる」という「逃げ」に走らないよう注意が必要です。

3:本商品を買ってもらう

「お試し商品」で喜んでいただけたら「本商品」をオススメしてみましょう。

この際に「お客さんの最大幸福」を想って作った「ビジネスモデル」が活きてきます。

「本商品を買っていただいた方が絶対的に【幸福・健康・成功】が手に入ります」

という自信のもとにお客さんにお話ししてみましょう。

もちろん本商品をオススメするのは、お試し商品を喜んでもらえた場合、心から納得してもらえた場合に限ります。

納得していないのに無理やり本商品を押し付けても、「不満が残る」「クレームになる」「トラブルになる」などお互いに良いことがありません。

「お試し商品」はその名の通り「お試し」なので、お互いの相性が良いかを確認する意味合いがあります。

絶対に無理やり売りつけないようにしてください。

本商品で満足していただけた場合は、次の「リピートと口コミ」のステージに移ります。

3:リピートと口コミ

1:リピートしてもらう

「リピートしてもらう」という言い方は本来ただしくなく、リピートするかどうかはお客さんが決めるわけです。

なので実際にはこの項目は、「本商品で、お客さんに心から喜んでもらい、価値を感じてもらう」という言い方が正しいですね。

しかし、ここで「価値を感じてもらう」というのがポイントで、ある程度「プレゼン」をしないと価値が伝わりにくい商品があります。

たとえば、せっかく希少なコーヒーを提供しても、何も説明しなければ「ただのおいしいコーヒー」と思われてしまうだけです。

しかし
「オーナーが直接エチオピアまで買い付けに行っています」
「焙煎を習得するのに10年かかりました」
「店内にはコーヒーをさらにおいしく感じるアロマを流しています」
「カップは地元の陶芸家の〇〇先生の作品で、お客様に合わせてお出ししています」
とメニューに書いてあれば、「おいしさ」だけでなく「価値」も伝わるわけです。

このあたりはお店やサービスに意外な価値が眠っているものですが、提供者としては当たり前すぎて表現していない場合があります。

その「価値」を再発掘し、きちんと表現していくことで、お客さんが「ファン」になっていきます。

5:口コミや紹介をしてもらう

「4」のステップで「価値」をきちんと感じてもらえると、それが「口コミ」や「紹介」につながります。

基本的に口コミや紹介は「サービスが期待を上回った」という「感動」によって起こります。
したがって「どうやってお客さんに驚いてもらうか」をしっかり考えることがポイントになります。

またツールや店内の工夫によっても口コミや紹介が増えますが、そのあたりはまた別の記事にてご紹介していきます。


以上が「月商30万円までの実践ロードマップ」の具体的ステップになります。

しかし、これでもまだ抽象的な点、あいまいな点などが多いので、今後さらに具体的な問題を解決していく作戦や、メンタルの調整、仕組み作りなどについて解説していきますね。